はいってないじゃん！

前日はポテトで大盛り上がりし、子どもたちは今日もポテトに夢中です。登園してくるとハンバーガーやポテトの玩具、ボウル、お玉、フライ返しなどを手に「まぜまぜしてるの！」「ポチトつくってるんだよ」と。じゃがいもをつかったレシピやポテトチップスのパッケージをそーっと机の上に並べ、子どもたちの声にワクワクしながら見守ってみました。すると・・・すると・・・ポテトチップスのパッケージを手に「わぁ～！ぽてち！」「たべたい！」子どもたちはポテトチップスを食べたことがあるようでした。ポテトチップスのパッケージを開いて中を覗き込みますが・・・「あれ？はいってない・・・」「からっぽ」中身が入っていないことに、とても残念そうでした。そこで子どもたちの声を聞き、少し仕掛けてみます。じゃがいもの入った木箱、トレーなどを別の机の上に準備していると・・・直ぐに見つかってしまいました。「やる～！」「やりたい！」子どもたちは意気込んでいます。そこへ更なるアイテム、バケツの中にお水を入れて持って来てみました。「ゴシゴシするの～！」っと木箱の中からじゃがいもを選んで水洗い。子どもたちが水洗いに夢中になっている間にまたまた別のアイテム。前日に使った調理器具を並べていると、これもまた直ぐに見つかってしまいました。それを見て「やったー！」「やりたい！」と早速手を洗いに行き、消毒を済ませています。給食の先生に再度、綺麗に洗って頂いたじゃがいもをスライスしていきます。スライスは見たことがなかったのか「わぁ～！」っと子どもたちから歓声が上がりました。薄くスライスをしたじゃがいもが沢山出来上がると「なんかにおいする！」「ちょっとくさい・・・」こんな声が２歳児から聞こえて来ました。スライスしたじゃがいもを水にさらし、水気を拭き取って袋の中に片栗粉と一緒に入れシャカシャカ・・・。シャカシャカの工程は大人気。時には「わたしもやりたい！」と喧嘩になることもありますが、そんな姿も子どもたちならではの姿ですね。ケンカになってもそこには誰かが「はい！」っと順番を変わってくれる子もおり、子どもたち同士で解決していました。片栗粉を付けスライスをしたじゃがいもを揚げていきます。危険のないよう、充分安全に配慮し揚げ始めると、揚げている音に気がついた様です。「なんかおとがしちる！（なんかおとがしてる）」と。耳をすませ音に聞き入っていました。揚ったじゃがいもをトレーにあげていきます。揚ったじゃがいもを保育士がまずはパクリ・・・。子どもたちはその姿をジーッと見ています。見ているだけで口をモグモグと動かしている子もいました。子どもたちから「たべたい！」「ぽてち！ちょうだい！」早く食べたくて仕方の無い様子でした。待ちに待った試食の時！それはそれは美味しかったのでしょう。子どもたちの手が机の上に並び「もっとちょうだい！」と。これが試食だけでは終えることが出来ないくらい大盛況でした。調理器具などを保育士が片付け始めると「もういっかいだけ！もういっかいだけ！」と人差し指を１本立ててお願いされてしまいました。こんな姿から給食の先生にお願いをし、午後のおやつでも薄くスライスをしたじゃがいもを揚げて頂き美味しくみんなでいただきました。