だいじょうぶ?ぬげちゃったね・・・
「ぼくたちのピーナッツ」面白い題名の絵本。子どもたちの反応を想像しながら読んでみる事にしました。絵本の中は、不思議な生き物?がピーナッツを引っ張り合いっこをしたり、ボートに見立てて乗ってみたりと、面白い展開が続いていきます。ひとつのピーナッツを不思議な生き物が引っ張り合いっこをしている場面を見て子どもたちは「こうやってしてる」と隣に座っていた友だちと両手を繋いで引っ張り合い、絵本の真似を楽しんでいました。不思議な生き物がピーナッツを引っ張り合い、2つに割れてしまうと、そのページを見て「あーあ!われちゃった」と・・・。「ひっぱったら壊れる」こんな声も聞こえてきました。絵本の中にお話はありません。子どもたちは絵本の絵を見て話を展開させていました。子どもたちの楽しい会話を聞いていると「なるほど~」っと思うことばかりです。保育士の絵本鞄の中を覗き込んで「あった!あったよ~!消防車の本。せんせ~かして~!」と消防車の本を机の上に広げ、ワクワクしながらページを開いていました。「しょうぼうしゃ、のりたいね」そんな声が聞こえてきました。消防車の本を見ていた机に持ち手の付いた鞄を一緒に置いてみました。始めは本だけを手に持っていたのですが、鞄に気づき、どうやって本を入れようか?アレコレ考え、友だちと協力し鞄の中に本を入れる事が出来ました。鞄に入れたら「持って行きたい!」そんな気持ちになったようです。さて、どうやって持って行くのか?そこも子どもたちで話し合いです。時には意見がぶつかり合うこともありますが、子どもたちの力って凄いのです。交代で持ったり、2つある持ち手を1つずつ持ったりと考えているのです。大人が入って「こうしてみたら?」と言うのは簡単ですが、離れた所で見守っていると、大人では考えつかない方法で解決したりするものです。そんな子どもたちの力をそっと見守っていきたいと思います。心温まるエピソード・・・。散歩の途中で靴が脱げてしまった1歳児。手を繋いでいた2歳児の子が「だいじょうぶ?ぬげちゃったね・・・」こんな言葉を掛け、靴を履かせてあげていました。とっても素敵な1日でした。