クレープ職人

お部屋に掲示してあるクレープのメニュー表をみんなで囲みながら何やら楽しそうな会話が聞こえてきました。「これこのまえたべたね」「おいしかったねー」と以前午後のおやつで作ったクレープを思い出したり、「つぎこれたべたい」「ぼくはこれにする！」とクレープに興味を示す姿がたくさん見られるようになってきました。活動の中でも、クレープ生地に見立てた紙を使ったクレープ作りがお気に入りなようで、フルーツなどを印刷した紙を置いてみると真っ先に手に取り、楽しそうに様々なフルーツを生地の上に盛り付けながら遊ぶ姿もあります。そんな姿から、実際のクレープ作りでも使用した生クリームのようなクリームを、粘土を使って作り、生クリームを絞り袋に入れて準備してみました。何も言わず子どもたちの前で、カップに紙粘土や水などを入れた物をぐるぐると混ぜていると…「なになに？」と早速集まってきました。「わぁ～とろとろだね」「しろいねー」「アイスクリームかな？」とワクワクした様子でお友だちと想像を膨らませていました。柔らかくなった紙粘土の生クリームが出来上がり、絞り袋の中へ入れていきます。絞り袋や絞り口を机に並べて見ると、見覚えのある形に「あっ！」何かを思い出した表情で眺めていました。絞り袋いっぱいに粘土の生クリームを入れ終わると「なまクリームだ！！！」「わぁ～～！！」ととっても嬉しそうな子どもたち。「やりたい！！！」「○○ちゃんもやる！」と生クリームを手に取り、ぎゅっと絞り出そうと頑張っていました。実際のクレープ作りの時のように中々絞り出せない生クリームに「でないねー」と苦戦していると「ぼくもやりたい」と周りにいたお友だち全員で一つの絞り袋を握りしめ始めました。「ぎゅーー！」とみんなで力を合わせて押し出すと…次々に出てくる生クリーム！ラミネートしたクレープ生地の上に生クリームが沢山絞り出されると「うわぁ～～～おいしそうだね～」「なまくりーむいっぱいだよ！」と山のように積まれた生クリームに目を輝かせていました。更に、ラミネートしたフルーツもそっと置いてみると絞りだした生クリームの上にトッピングしたりと次々に遊びを展開させていきます。「みてみて！できたよ！」と生クリームたっぷりのクレープが出来上がるととっても嬉しそうにお友だちに見せていました。完成した生クリームをじっと見つめながら「あ！ぼくケーキつくる」「○○ちゃんのケーキだよ」とお誕生日ケーキ作りをするお友だちもいました。フルーツや生クリームたっぷりのケーキが出来上がると、「おたんじょうびおめでとう！」とお友だちに渡していました。生クリームを使った色々なスイーツ作りを夢中で楽しむ子どもたちでした。