「へんないろ～！」

保育士が絵本を何冊か持っていると「○○ちゃんバナナのほんがいいの」「ぽんちんぱんがいい！」「ぼくおばけのパンやさん」とワクワクしながら机に集まってきました。子どもたちの声から、”おばけのぱんやさん”という、オバケたちがパンを造るお話を読んでみると、次々に出てくる面白い形のパンに「うわぁ～おいしそうだね～」「これたべてみたいな」「○○ちゃんはこれがいい！」と嬉しそうな子どもたち。絵本を読み終わった後も、１冊の絵本を皆で囲みながら「あむあむ」「おいし～」「これもたべたいね～」と食べる真似をしながら楽しんでいました。そんな中、近くに飾ってあった色のカードを手にじっと眺めるお友だちの姿がありました。「これあかいろだね」「あ！これはしろいろだよ」「○○くんといっしょ！」とお友だちの服から同じ色を見つけて、とても楽しそうな様子。そんな子どもたちの様子から、大きな紙をこっそり準備していると、「やりたい！」と早速集まってきました。「なにかな？」とワクワク期待を持ちながら椅子に座りじっと考え、「ぼくぬりぬりしたい」「○○ちゃんはちょきちょきするの」などいろいろな声が聞こえてきました。子どもたちの声から、色鉛筆やクレヨン・マーカーなどを置いてみると、早速好きな色を手に取り、丸や三角など色々な形を描いてみたり、「きゅうきゅうしゃできた！」と大好きな乗り物を描いていました。色々な色を使いながら、お絵かきに夢中。しばらくすると、「あれ？みて！いろかわったよ！」と何やら気付いたお友だち。マーカーや色鉛筆、クレヨンなど、紙の上で色を重ね合わせると色が違って見える事に気が付いた様子でした。「むらさきになった！」と他の色も重ね合わせていると、その姿を見ていたお友だちも「やりたい！」と、二人で協力しながら紙の一部を色々な色で塗り始めていました。「ぼくあかぬるね」「○○ちゃんはあおいろ！」と全ての色を塗り終えると・・・「わぁ！へんないろ！」と、想像していた色と違ったようで驚いた表情でじーっと不思議そうに眺めていました。